2016年06月27日

平成28年度第4回公開講座(和歌山市)

BOST Science Café、今回は和歌山市で開催でした。
梅雨空のなか、243人のみなさまにご参加いただきました。

今回のメニューは・・・
○生物工学科 堀端章講師
「光のマリオネット-植物の成長を光刺激であやつる-」

○システム生命科学科 宮下尚之准教授
「ミクロの世界の認知症〜スーパーコンピュータを活用する〜」


県内の農に関わる方たちとも連携しながら研究をすすめている、堀端先生から。
植物の生長に欠かせない「光」。光にも種類があるそうですが、光によって、植物は昼と夜、春と秋など時間や季節も感じているのです。
この性質を利用して、光を使って、収穫の時期を早めたり、花の色を変えたりできないかと研究されています。
研究の成果として、紀の輝やきしゅううすいなどのエンドウの収穫を早めたり、紀の川市でスプレーギクの花の色を変える実験をしたり、古くから紀伊山地で栽培が盛んなシソの香りを高めたりした例をご紹介いただきました。
市場に早く並び、珍しい、あるいは品質の良い作物を効率よく作ることができれば、作物の価値が上がることが期待されます。

親戚のすすめでご参加の、中学3年生の女の子は「シソの香りまで光で変えられるんですね。難しいところもありましたけど、わかるところもありました」と話していました。


続いては、宮下先生の講座です。
宮下先生はあのスーパーコンピュータ「京」のプロジェクトにも携わったことがあるそうです!
スーパーコンピュータの仕組みや最新事情をまずはご紹介いただきました。
そして、スーパーコンピュータの生体分子シミュレーションを使って、身体の疾患について調べることができるようになってきました。
分子は1個の大きさが1億分の10センチ。実際に目で見ることは難しいですが、そこでどんなことが起こっているのかがシミュレーションできれば、病気の解明につながるかもしれませんね。
宮下先生は、アルツハイマー病の分子機構を研究されているそうです。

「この間、宮下先生が和歌山放送に出ていたのを聞いて」ご家族でご参加いただいている方もいらっしゃいました。奥様は「熱の入った研究紹介で、よかったです」また、中学3年生の息子さんは「コンピュータが好きなので、興味深かった」と話してくれました。

7月31日と8月28日の、生物理工学部オープンキャンパスにも、ご参加いただきたいですね。
次回のBOST Science Caféは、7月9日、大阪府堺市で開催です。
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2016年06月20日

平成28年度第3回公開講座(神戸市)

暑いですね!!今日は梅雨の真っ只中でありながら、全国各地で30度を超える真夏日となりました。
今年3回目のBost Science Caféの舞台は兵庫県神戸市の兵庫県私学会館。
129人の皆さまにお集まりいただきました。

今回のメニューは…
○先端技術総合研究所 安齋政幸(あんざい・まさゆき)准教授
「クローン技術を駆使して動物園動物・絶滅動物を研究する」

自然環境の悪化や乱獲の影響でかつてないスピードで種の絶滅が進む中、
絶滅した、もしくは絶滅の恐れのある動物の細胞核を採取、
遺伝子を観察して体細胞クローン技術を使うことで復活を試みているそうです。
Bost Science Café初登場の安齋先生は昨日も夜遅く、いや、朝まで
まさに今日お話し頂いた研究に取り組んでおられたということで、最前線の貴重なお話となりました。

○人間工学科 大政光史(おおまさ・みつし)准教授
「精密人体モデルを用いた生活空間のデザイン」

より快適に使いやすい製品をデザインする方法についてお話しいただきました。
コンピュータ上で、家具や自動車などの様々な製品を使用する状況を再現し、
様々な年代や性別、体形の人体モデルでテストするそうです。
日常生活に密接に関わるお話で、身の回りのものやいわゆるアイデア商品は
こんな風に考えられていたのか〜!と勉強になりました。

会場では先生が持ってきてくださった便利グッズを体験しました。
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こちらのグッズはコンセントのちっちゃな悩みを解消してくれます。
たこ足配線から一本だけ抜きたいのに、両手でしっかり押さえないと
大元からごっそり抜けちゃうことありますよね…!
しかーし!!こちらのプラグは青い部分をつまみながら引っ張ると
片手でも簡単に抜くことができるのです!!!こーゆーの欲しかった!!

奈良県天理市から夫婦で訪れた81歳の女性は「話を聞いていて、大学では先生も生徒も楽しんで研究していることが伝わってきました」と笑顔。
また、兵庫県宝塚市から友人と来た高校1年生の女子生徒は「今、進路を考え中です。クローンもデザインの話もすごいなと思いました」と興味津々の様子でした。

次回のBOST Science Cafeは6月25日、和歌山市で開催されます。
専門知識がなくても分かりやすいこの講座は、デザートをお楽しみ頂きながらのリラックスした雰囲気も魅力です!ぜひ小旅行を兼ねて、ご家族と、お友達と、もちろんお一人でもお越しください♪
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2016年05月30日

平成28年度第2回公開講座(奈良市)

もうすぐ、梅雨なんでしょうか?
BOST Science Café、今回は奈良市で開催。120人のみなさまにご参加いただきました。
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今回のメニューは・・・
○食品安全工学科 入江正和教授
「食肉を科学する」
○医用工学科 福田誠准教授
「ヒトの体は小型で精密な化学プラント〜人工腎臓の仕組みについて〜」

「動物食が、人類の進化に大きく影響しています」という、入江先生の講座からです。
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お肉をおいしいと感じるのは、たんぱく質や脂質を脳がおいしいと感じるからだそうです。
脳などの発達のために、効率よく、エネルギーを摂取できるということなんですね。
西は牛肉・東は豚肉といった、よく食べられているお肉の種類が違う理由や、海外での食肉事情、またスーパーで良いお肉を見分けるコツなども教えていただきました!

40歳代の男性は「親しみやすい内容。スーパーに行った時には参考にします。飼育の際、ホルモン剤を使った肉は、私たちの身体にどんな影響があるのかも知りたい」と話していました。


続いては、福田先生の講座です。
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現在、日本ではおよそ32万人が、血液透析を必要としています。
血液透析の治療に必要なのが、ヒトの体を参考にして作られている人工腎臓。この人工腎臓の仕組みを、実際の濾過機とともに紹介していただきました。
こうした装置(生命維持管理装置)を扱うことのできる国家資格「臨床工学技士」は、生物理工学部の医用工学科から輩出されています。

「臨床工学技士になりたいと思っていて、東大阪から聞きに来ました」という、高校3年生の女の子は「こういった分野は好きだけど、すごくわかりやすかったです。生物理工学部にも興味があります」と話してくれました。オープンキャンパスにも、ぜひ遊びに来てくださいね。
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次回のBOST Science Caféは、6月18日、兵庫県神戸市で開催です。
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