今年度6回目の公開講座は、兵庫県神戸市 兵庫県私学会館で行われ、およそ130人にご参加いただきました。
今回のメニューは…
〇生命情報工学科 吉田久教授
「なんでもAI(人工知能)?〜生体医工学におけるデータサイエンス〜」
AI(artificial intelligence)は、最近よく聞く言葉です。車の自動運転、画像認識、翻訳やゲームの相手もしてくれるということで、あらゆる分野でその能力が期待されています。
基本的なところは、人間の脳のしくみをお手本にされているAI。そのしくみを講座で解説いただきました。
さらには、現在、医療分野の研究事例も紹介されました。例えば「メラノーマの画像診断」や、「パーキンソン病と診断するための補助として」AIが使えないか、研究がすすめられているところです。
また、吉田先生がある病院と共同で研究している「妊婦みまもり」システムについても紹介されました。
〇人間環境デザイン工学科 藤田浩司講師
「住まいの温熱・空気環境と健康・快適性」
これから本格的な夏を迎えます。近年は家の中でも熱中症になると言われていますね。窓の外側にブラインドやすだれを置いて日よけをすることや、風通しをよくすることなどが良いそうです。
冬の寒さも危険です。家の中で大きな温度差が生じ身体に負担がかかる「ヒートショック」で亡くなる方も多いそうです!入浴前に浴室や脱衣所を温めておくことが大切です。
夏でも冬でも、快適な住まいを目指すには、住まいの断熱化が求められます。まずは窓の断熱性をあげるのがオススメですと藤田先生は話していました。
神戸市の30代と50代の女性は「同じ職場で働いているのですが、AIの話が特に印象的でした。自動運転とかだけなのかなぁと思ったら、医療分野にも使われているんですね。会社でも何か取り入れられたら、といいヒントになりました」とのことでした。
同じく神戸市の30代の女性は「前に参加した時におもしろかったので、また来ました。私は建築関係の仕事をしていて、住まいのお話しは参考になりました。もっと難しいと思っていたのですが身近な例え方でわかりやすかったです。周りの人にもきょうの話、教えたくなりますね」と笑顔で答えてくださいました。
次回の公開講座は、7月13日(土)大阪府堺市で開催です。